阿南神召キリスト教会は、母教会である徳島神召キリスト教会の分枝として誕生しました。
その創設の背後には、「奇跡の連続」や「神の導き」としか言いようがない出来事がたくさんあったようです。
ある熱心なろう者の信者と健聴者の信者が、「阿南の地に新しい教会を!」と心を合わせて祈り、行動を始めました。
その結果、手話という「描写力に優れた少数派の言語」を通じて、多くの人々が信仰の道へと導かれていったのです。
神様の働きの偉大さには驚嘆するばかりです。
戦後の日本では、ろう者として信仰を持ち続けることは、想像を絶する困難を伴いました。教会創立から仕えているろう者の伝道師から聞く話は、涙なしには語れません。
ある日、伝道師が語った
ろう学校の出来事、「聞こえる」家族との生活、神様との出会い
話すのも苦しいはずのその話を笑顔で話してくださいました。
その伝道師の手話と笑顔からは、神様への深い愛があふれ出ていました。
それはまるで、聖書のローマ書5章3節~5節の御言葉、
「それだけではなく、患難をも喜んでいる。なぜなら、患難は忍耐を生み出し、忍耐は錬達を生み出し、錬達は希望を生み出すことを知っているからである。そして、希望は失望に終わることはない。なぜなら、わたしたちに賜わっている聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからである。」
を体現しているかのようでした。
この地には、ろう者への誤解や偏見、さらにはキリスト教への誤解や偏見が未だに多く存在します。しかし、主がこの地とその人々を心から愛しておられるという確信を胸に、今日も福音を宣べ伝えていきたいと思います。
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